先日、吸引の方法を当事業所の看護師さんから教わる機会を頂きました。
広報部の私は作業療法士ですが、今まで痰吸引の経験がありませんでしたので、
機会の操作から、痰を吸引する方法までをしっかりとレクチャーして頂きました。
痰吸引とは・・・?
一言で“喀痰”(かくたん)といっても、それには唾液(つば)、鼻汁(はなみず)、
狭い意味での喀痰(つまり肺・気管から排出される老廃物や小さな外気のゴミを含んだ粘液)の
3つが含まれます。喀痰の吸引は、これらすべての分泌物を総称した
広い意味での喀痰を吸引する行為を表しています。
セラピストの吸引については、
平成22年4月に厚生労働省より
「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について」として、
リハビリテーション関連職種が喀痰等の吸引を行うことを認める通知が出されました。
その中には「理学療法士等による喀痰等の吸引の実施に当たっては、
養成機関や医療機関等において必要な教育・研修等を受けた理学療法士等が実施することとするとともに、
医師の指示の下、他職種との適切な連携を図るなど、理学療法士等が当該行為を
安全に実施できるよう留意しなければならない」と記されています。
また介護職員による吸引については、
平成24年4月から「社会福祉士及び介護福祉士法」が一部改正され、
喀痰吸引等研修を受けた介護福祉士や介護職員は、「認定特定行為業務従事者」として、
これまで許可されていなかった「痰の吸引」等の医療行為が出来るようになったのです。
ただし、利用者やその家族の同意が必要であり、医師や看護師との連携、
医療者による監督のもとで、という条件付きです。
当事業所でもセラピストと看護師が連携の下、ご利用者様への吸引を進めて行っております。
広報部の私もOTとして、10年以上の経験を積んでいますが、吸引の経験は今までありませんでしたので、
教わるだけでも初めてのことだらけで、緊張しました!
皆さんの事業所では、看護師以外のセラピストや介護職の方の吸引については、
どのように対応されているのでしょうか?
研修を定期的に行っていたり、特別な対応などされている事業所などあれば、是非ともご教授願いたいと思います!
それでは、まずは道具を準備!
ポータブル吸引器
吸引チューブ(10、12)
アルコール消毒綿に手袋、洗浄水ですね。
実施方法については、様々な看護やケアの書籍を参考にして頂ければと思いますが、
セラピストが痰吸引を行う意義について、私見を述べたいと思います。
まず、前提としてセラピストが痰吸引を行った方が良いということは確実に言えると思います。
それは、看護師さんの業務量負担を軽減させることだけではなく、
喀痰の状況などによっても呼吸の状態や姿勢の問題などを
考えることができると思っています。
なぜ、痰が自己にて排出できないのか? 姿勢による呼吸状態や喀痰の状況は変化するのか、
などをしっかりと検証しながら、リハビリ進めていくことをお勧めします!