今回は、前回にブログに挙げさせて『在宅・地域医療を目指すセラピストに必要な4つの知識』
(前回のブログはコチラ→https://www.afu-rhythm.com/blog/713/)
3つ目に書かせて頂いた、マネジメント能力について
独断と偏見を下に、お伝えしていければと思っております。
マネジメントとは?
マネジメント(management)とは、直訳すれば「管理」や「経営」といった言葉が浮かんでくるかと
思います。今では組織運営に必要な管理業務的なものとして広く使われているように感じます。
日本では、「もしドラ:もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの”マネジメント”を読んだら」という
本のタイトルで、一躍有名になったのではないでしょうか?
皆さん読まれましたか?
こちらは映画化もしているので、知っている方も多いのではないでしょうか?
私もこの本をきっかけにドラッガーの書籍を何冊か読んだことを覚えています。
この本では、分かりにくいとされていたマネジメント業務について、
高校野球のマネージャーが高校野球をマネジメントすることで、馴染みの無い方にも
その具体的内容やその成果などを理解しやすくしている書籍でした。
簡単に言えば(うまく言えてないかもしれませんが…)
どんな組織においても、その集団が目標に向かったしっかりと成果や結果を出していくために
問題をクリアにしスタッフや時間、環境などを管理していくことで、
それを責任もって行う人間をマネージャーと言います。
逆にわかりづらくなってしまっていたら、すいません。
(「もしドラ」が売れるわけですね)
なぜ、訪問看護ではマネジメント能力が必要なのか?
ここまで、説明させて頂きましたが、
これだけではなぜ訪問看護でマネジメント能力が必要なのか?
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
勿論、一社員として、与えられた業務を忠実にこなしていれば、
マネジメント能力はほぼ必要なく、管理職の人間がマネジメントしていけば良い話です。
私が1人のリハビリスタッフとして経験した病院勤務のリハビリ業務は、
①ドクターから処方箋が出たら
②上司が担当者の割振りを行い、
③上司から指示を受けて、リハビリに向かう
という流れでした。
勿論、時間の調整などは多職種と被らないようにしたり、
患者の体調が整いやすい状況で行うということなどは必要となりますが、
マネジメントと呼べるほどのことではないかと思います。
しかし、訪問看護ではそうはいきません。
訪問看護(リハビリ)という介護または医療サービスを利用するために、
様々な職種が協力することになっています。
ドクター、ケアマネージャー、他事業所(訪問看護や訪問介護、デイサービス等)、
その中で、自分が行う訪問看護のサービスがまずは、正しく利用して頂くように、
多職種と連携・連絡を行い、自分で動いて行動していかなければなりません。
「そんな業務は管理職に任せれば良いではないか!?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
訪問看護のサービスでは基本的に、訪問スタッフが1人で、ご自宅などの相手がいる場所に
伺うため、全てとは言いませんが、様々な内容をしっかりと自分自身で把握しながら業務を進めなければなりません。
・他のサービスとの兼ね合いや、本人様の体調を考えて、何時頃から訪問すれば良いのか。
・他のサービスがどのような目標の下で、利用者に介入しており、自分が介入することで、
どのようなことを期待されているのか。
・目標を達成するために、週に何回、何分必要なのか。
・介護保険、医療保険などの制度の兼ね合いは大丈夫か。
・例えば、自分が家族や本人と、多職種の間に入って話を進めなければなないこと。
などなど。
これだけではありません。挙げればキリがないと思いますが、訪問・地域ビギナーの私でも
最低これぐらいは考えて行動しています。
終わりに
「病院が下で、地域が上」とか「地域が下で、病院が上」などという簡単な問題ではなく、
マネジメントという側面だけを考えれば、在宅・地域医療の方が必要度が高いと考えます。
今回は以上です!