昨日はソフトバンクが3年連続10回目の日本一を達成しましたね!
そしてソフトバンクグループが経営難に陥っている米シェアオフィス大手ウィーワークを
運営するウィーカンパニーを95億ドルの資金援助を行うと発表されていました。
とあまり私たちの業界では関係ない話かもしれませんが、
日本で働く人間としては、日本や世界の経済について、しっかりとした知識を持っておきたいものです。
今日のタイトルは「気を付けたい移乗介助のポイント」です!
ベッドで寝ている人を起こして、車いすへ移乗をする動作が自分で行えない人に
介助で移乗を行って頂く際に、どのようなポイントに気を付けて行えば良いのか、
移乗介助については色々な方法論が唱えられていますが、私の経験上でどの技術にも必要な
考え方やポイントをお伝えしていければと思います!
移乗について(考え方)
ベッドから車いすへの乗り移りとは、障がいを持っている方にとっては
とても意味のある動作であると言えます。
今まで、ベッドの上でしか生活ができなかった所から、車いすに乗って移動ができるという、
対象者の生活空間や世界を広げることができるのです。
その上で、車いすへ移乗をするということが、リハビリの第一目標になっている利用者様も
多いのではないでしょうか。
その上で、できるだけ身体も心も負担を軽くできる方法などが必要となってきます。
そして介助者側の意識として、できるだけ本人様が楽に移乗ができるように考える必要はありますが、
全てを介助が負担を負って頑張る必要はないと思います。
全てを介助者側が頑張ってしまうことで、介助を受ける利用者側の心の負担になってしまうと思います。
利用者側にもできる限り自分の機能を使ってもらう、介助者側はそれだけでは足りない部分や
危険な部分のサポートを出来るようになれば、お互いに心の負担が少なく済むのではないでしょうか。
身体の負担については、介助の量という部分になってしまうため、
それぞれの状況に応じて変化してしまいますが、できる限り本人様にも頑張ってもらうという
意識は持っておいた方が良いと思います。
ポイント① とにかく移乗しやすい環境に
移乗で一番の問題はベッドや車いすからの転落です。
どうしても、自分の力だけでは身体を支えられない方に対して、
身体を支えてベッドから車いすまで移乗をしてもらうため、
転落してしまう危険性が伴います。その転落してしまう原因の一つが、
「準備不足」といっていいでしょう。
転落し、骨折なんてしてしまっては絶対にいけません。
そのためにも環境をしっかりと整え、どのような状況に陥っても最悪、
お互いに怪我をしないように配慮しなければなりません。
具体的にどのように環境を整えれば良いのか、それはそれぞれの環境に依存するかとは思いますが、
まず頭の中で、シミュレーションしてみて下さい。
この利用者様は右足と左足、どちらが踏ん張りやすいのか、どちら側に倒れやすいのか、
などなど、そうすれば車いすをベッドのどちら側に設置しなければいけないかが、
自ずとわかってくるかとは思います。
その上で、大切なポイントはベッドと車いすの隙間を作らないことと、
ベッドと車いすの高さを同じ高さに合わせておくことです。
※良く移乗する側(ベッドから車いすであれば、車いす側)を低くする方が、
移乗が簡単だという人もいますが、もしも全く足に力が入らない人が移乗するとなった時、
下に落としてしまうような移乗方法は私は安全とは言い難いと思います。
ポイント② 対象者の正面に向かい合って介助する
介助者はどのような場合にも必ず、介助をする対象者に正面を向いて真っすぐ向かい合うようにしましょう。
それは、移乗をする時に対象者の姿勢を確認することができるため不安定になっている場合にも
即座に気が付くことができるからです。
また、人間は正面を向くことで、その対象者に対して自分の力をしっかりと伝えて介助することができると思います。
上半身や下半身を変に捻じって介助しようとすれば、アスリートではない限り、自分の身体が壊れますし、
変な姿勢で入れられた力で介助される対象者にも負担が大きいです。
介助者自身が辛い姿勢で介助をしているときは、同時に介助を受ける対象者自身も
辛い思いをしていると考えた方が良いと思います。
終わりに
移乗介助については、一旦ここで終了したいと思います。
個人的な意見が多くなってしまったので、他の意見の方もいらっしゃるかもしれませんが、
まずはこの二つのポイント、「環境を整える」「正面に向かって立つ」ことを意識することで、
大分、リスクは回避できると思いますし、最初に話した考え方も理解してもらえやすいのではないかと思いました。