「予防医学」と聞くと、日本では東洋医学的な考えや漢方による治療などがイメージされやすいのでしょうか?
私自身、10年ほど医療職を務めていますが、予防医療などの言葉が出だしたのは記憶にあるので5年ぐらい前かと思います。
医療職以外の皆さんはどうでしょうか? あまり聞きなれない言葉かもしれません。
私が予防医療を最初に知ったきっかけは、やはり東洋医学的な考えを学んだ時でした。
日経記事はコチラ↓
予防医療、不足なら「罰則」 自治体交付金を減額 厚労省が来年度から 健康教育・検診の強化促す
東洋医学的な考えでは、病気を未然に防ぐという考えだけではなく、
病気は外からの原因の自分の内側からの原因があることなど、
現代医学とは少し違った考えで健康という概念を捉えているように思います。
ただ、今回取り上げたこの記事では、政府(厚生労働省)が19年度、予防医療に設けられた関連予算が
1,000億円であったものが、2020年度に1,500億円に増加されるというものです。
国家予算の割振りを増加するということは、国家が予防医療を推進しているとみて間違いないと思います。
この推進力は各個人からブーム的に起こるものとは違い、確実に推進されていくものと思います。
でなければ、私たちが納めている税金がしっかりと有効活用されていないことになりかねません。
それでは、けあリズムの本拠地である尼崎市は、どのような取り組みをしているのでしょうか?
尼崎市のホームページにこのような記事を見つけました!
「尼崎市健康増進計画 (尼崎市国民健康保険特定健康診査等第3期実施計画・保健事業実施計画(データヘルス計画)第2期)」
http://www.city.amagasaki.hyogo.jp/kurashi/kokuho/1001886/1013330.html
平成30年8月22日に更新されています。
中身をざっくりと伝えると、
「尼崎市では平成20年より、10年間予防医療的な活動を続けてきて、それなりの効果は出ていますが、
県内で見るとまだまだ、健康寿命が短いので、これからも続けて頑張りましょう!」
というものです。
そこで策定されたのが、ヘルスアップ尼崎戦略事業と言うもので、
三つの政策目標
「1 望ましい生活習慣を選択する力を早期から獲得する。」
「2 予防可能な病気を発症させない、重症化させない。」
「3 介護を要する状態にさせない、軽度を重度化させない。」
の達成を掲げています。
現在、私たち、訪問看護の分野では、病気になってから、介護が必要な状態になってからの介入となっていますが、
今後、国の方針に基づき、尼崎市としても動きがより予防医療に傾いてくることでしょう。
我々に求められる知識や技術も変わってくるかもしれませんね。