少し前の記事になりますが、こんなものがありました。
<日本経済新聞>
VRで楽しくリハビリ ゲーム感覚で機能改善に効果。
仮想現実を体験しながら、意欲・モチベーションを高めるのみではなく、
認知機能面にも影響を及ぼすというのはとても魅力的ですね!
現場でも外出機会を失われているご利用者が多くいます。
私自身が、今訪問させて頂いているご利用者の中でも、
「元気に歩けるようになったら旅行に行きたい」と話をされる方がいらっしゃいました。
どうしても現実社会では、色々な制限があり目標達成が困難な場合が多いですが、
仮想現実であれば、様々な課題をクリアしてくれることが期待できます。
そもそも仮想なので、課題も制限も無いようなものです。
このようなものは、まだまだ自費で高コストとなってしまいますが、
現場の我々が積極的に利用し、成果を上げて、それをしっかりと然るべき所に報告することが、
また、今後のご利用者に還元していけるようにしていかなければならないと思います。
どんどん便利になる医療器具
少し話が脱線しますが、このような「新たな道具や器具」が出てくる時に、
必ずその是非を問うような意見が見受けられます。
確かに、「それは本当に効果あるのか?」「必要なのか?」ということを
しっかりと見極めていくことは必要だと思います。
しかし、私たち作業療法士は「お手玉」や「ビー玉」でさえ、リハビリの道具として使用します。
それは、それぞれが持つ道具が持つ特性とそれによって身体に及ぼす効果を勉強し、
実際に適応して、その後考察をして修正して、また適応してを繰り返しているからです。
なので、どのような道具も使う前から、「効果は無い」と思うよりも、
「どのように適応できるのか?」「身体にどのような反応が出るのか?」
ということを考えていった方がより、色々な選択肢を提供できるセラピストになるのではしょうか?
終わりに
新しい技術や革新的なことには、その反発もしかりです。
私はいつも温故知新という言葉を考えます。
新しいことを学ぶことも必要ですが、それは過去の経験を基にしっかりと考えていかなければなりません。
歴史を学び、未来を創造して自分たちに関わる人たちを少しでも豊かにしていければと考えています。